前回のブログでは、今日から始められる「エビデンスに基づいたニキビのセルフケア」についてご紹介しました!
さて、シリーズ3回目の今回は、「クリニックでの治療(保険診療編)」を紹介します!
「皮膚科に行くとどんな治療をするの?」「もらった薬を塗っているのに治らない…」「いつまで通えばいいの?」といった疑問にお答えします。
ニキビは皮膚の病気(尋常性ざ瘡)であり、皮膚科で治療できます!!
この記事を読めば、皮膚科での治療や、お薬の考え方がスッキリ分かるようになるはず!
ニキビ治療の基本
ニキビの基礎知識をお伝えした過去ブログ「ニキビの種類と原因を医師が解説|白黒赤黄ニキビの違いと正しい対処法」でも紹介した通り、ニキビができる方にはその原因となる土台があります。
皮脂の過剰な分泌
毛穴の出口がふさがる
アクネ菌の増殖
炎症の発生
前ブログでこの4つをニキビができるメカニズムとして紹介しました。
皮膚科での治療はこの4つに同時にアプローチしていきます。
昔は「赤ニキビができたら抗生物質を塗る」という1つずつの対処が主流でしたが、今の治療では、ニキビのもとや、ニキビができやすい肌質も治療の一環としてまとめてアプローチするのが主流です!そのため、飲み薬で体の内側から治療したり、塗り薬も広く塗ったりして、根本から治療します。
ニキビ治療の塗り薬
皮膚科で処方される代表的な塗り薬には、以下のようなものがあります。
毛穴の詰まりを改善するお薬(毛穴掃除タイプ)
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アダパレン(ディフェリンゲルなど)
毛穴の角質が厚くなるのを防ぎ(角化細胞の分化の抑制)、詰まりを取り除きます。特に白ニキビや黒ニキビといった面皰(ニキビのもと)がに効果が高いです。 -
過酸化ベンゾイル:BPO(ベピオゲル・ベピオローション・ベピオウォッシュゲルなど)
ピーリング作用(角層剥離作用)で毛穴の詰まりを改善すると同時に、アクネ菌などのニキビの原因菌に対する抗菌作用を持ちます。耐性菌(薬が効かない菌)ができにくいのが大きなメリットです。

BPOは形状がことなる製剤が出ていますが、いずれも効果はしっかり実証されています。自分が使いやすい製剤を選べて、無理なく使用できるのがいいですね!
抗菌・抗炎症のお薬(ニキビ菌をやっつけるタイプ)
- 外用抗生物質(ダラシン、アクアチム、ゼビアックスなど)
増殖したアクネ菌を抑え、赤く腫れた炎症を鎮めます。
2つの成分が合体した「配合剤」(コンビネーションタイプ)
「配合剤」は1本で複数の原因にアプローチできるため、効果が高く、塗り直す手間も減らせます。
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エピデュオゲル(アダパレン + BPO)
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デュアック配合ゲル(BPO + 外用抗生物質)

「塗り薬を塗り始めたら、カサカサしたりしてきた…」
これは使い始め(特に最初の2〜4週間)に起こりやすい一時的な刺激症状(副作用)であることが多いです。「保湿剤」を併用しながら、塗る量や頻度を工夫して乗り越えましょう!
ニキビ治療の飲み薬
飲み薬はニキビが少し増えてきた方や塗り薬だけでは効果が不十分の方に追加で処方します。
抗生物質(飲み薬)
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ドキシサイクリン、ミノサイクリンなど
赤ニキビや黄ニキビの炎症を素早く抑えます。
漢方薬
体質や肌質に合わせて使用することがあります。漢方薬単体で改善することは乏しく、他の治療のサポート的存在です。
ニキビ治療の外科的処置
面皰圧出(めんほうあっしゅつ)治療
針などを使ってニキビの膿を清潔に取り除く処置です。
痛みが強い場合や、早く治したい時に有効です。
自分で潰してしまうと菌が広がり悪化するため、絶対に潰さずクリニックにご相談くださいね!
ニキビ治療でやりがちNG行動!

抗生剤の飲み薬、悪くなった時だけ飲んで、良くなったらすぐ止めるようにしているよ!大体3日くらいで中止して、余った分は取っておいて、また悪くなったら再開してるよ。
抗生剤の飲み薬は、医師の指示どおり服用することが大切です。
症状が改善したからと自己判断で中止したり、反対に必要以上に飲み続けたりすると、十分な治療効果が得られなかったり、耐性菌が生じやすくなったりする可能性があります。

目立つニキビがなくなったよ。忙しいのでクリニックには行かなくていいかな。
また、ニキビが出てきたら薬もらいに行けばいいや
ニキビ治療の目的は、今あるニキビを治すことでなく、ニキビ跡の原因となる炎症性ニキビを作らせないこと。
見た目が改善しても自己判断で治療をやめず、肌の状態が安定するまで治療を継続しましょう。

薬がもったいないから、できるだけニキビがあるところだけ、丁寧にちょんちょんと塗るよ。
ニキビができている肌は、その周囲にも面皰(ニキビのもと)があり、皮脂分泌や毛穴の詰まりなど、ニキビができやすい状態になっています。
ニキビ治療薬は、今あるニキビだけでなく、このようなニキビができやすい肌を正常な状態へ整える働きがあります。
薬はニキビだけに塗るのではなく、医師の指示に従って適切な範囲に塗るようにしましょう。

最初、薬を2週間分処方されて治療したけど、少し減ったかなーくらいでまだニキビはあるよ。この薬は効果がないみたいだから、もう病院に行くのはやめた!
最初からたくさんお薬が出ないのは、重大な副作用が出ないか確認するためでもあります。
効果が出始めるまでには2〜4週間ほどかかり個人差もあります。自己判断で中断せず、必ず受診して医師の指示のもと治療を進めていきましょう!
まとめ:根気よく正しい治療を続けよう!
皮膚科での保険診療は、適切な薬を正しく使い、適切な期間続けることが効果を出すのに大切です!
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原因や重症度に合わせて塗り薬・飲み薬を組み合わせる
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使い始めの副作用(乾燥・赤み)は保湿剤や塗り方の工夫で乗り切る
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治ってからも「再発予防」のために通院・塗布を継続する
「薬が合わない気がする」「なかなか効果を感じられない」と感じたときも、自己判断で中断せず、ぜひ医師にご相談くださいね。あなたのお肌に合わせた最適な治療法を一緒に探していきましょう!😃
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参考文献
1)マルホ株式会社:ベピオの特徴.マルホ株式会社.https://www.maruho.co.jp/medical/articles/bepio/characteristic/index.html(2026年7月30日閲覧).
2)マルホ株式会社:ディフェリンの作用機序.マルホ株式会社.https://www.maruho.co.jp/medical/articles/differin/mechanism/index.html(2026年7月30日閲覧).



