顔のたるみが気になり始めたら|30代からの安心マイルドたるみ治療

たるみ

30代といえば、育児や仕事が忙しい年代。ふと鏡を見たら、あれ、なんか顔変わった!?なんて思ったことありませんか?

この記事では、30代~40代の少したるみが気になり始めてきたけど、まだ『本格的なたるみ治療』までは…という方向けに

痛みやダウンタイムを抑えた、さり気なく「ほうれい線・フェイスライン」をやさしくリフトアップする治療をまとめてご紹介します。

「なんか顔が疲れて見える…」それ、たるみのサインかも?

シミとか毛穴とかそんな分かりやすいもんじゃない、過去の自分となんか違う…ジワジワ来るそれが「たるみ」です😱

自分がたるんでるのかどうか、正直わからん!ていう方、多いと思います。あなたは治療が必要な人でしょうか?

“まだ早い”と思っている人ほど知ってほしい理由

結論から言うと、あなたが30代以上ならたるみ治療をおすすめします!

正直、大掛かりな手術とかしたくなくないですか??
痛そうだし、いかにもやったぜ!っていうのも嫌だし…
でも、たるみがガッツリ出てからマイルド治療でなんとかしようとしても焼け石に水…とまでは言いませんが、多くの人が望むような結果にはならないかも💦

たるみが進みすぎる、その手前で気がついて手を打ちたい!!だって、私達がやりたいたるみ治療はマイルド治療なんだもん!

後悔したくないなら、ぜひ早めの治療を!

7つのたるみチェックポイント

以下のポイントでたるみがある方は治療スタート⇨⇨

↑このレベルのたるみだと、糸・ヒアルは必須!本当はもうちょい早く手を打ちたい!

  1. 目の下のくま 目の下の脂肪が下垂することで凹みが生じクマが目立ってきます。
  2. まぶたの下垂 これは正直美容皮膚科では改善が難しいのですが、たるみの指標になります。
  3. ゴルゴライン 頬の脂肪の下垂ででる頬の中央に入る線はゴルゴラインといい、これも「たるみ」の指標。
  4. ほうれい線 たるみの代表選手。線が見えたらもう遅い💦少し深くなってきた?くらいで手を打つのがベスト!
  5. 頬こけ 頬のお肉が下垂してこのスペースが空席状態になります。
  6. マリオネットライン 口横のポニョなんて言いますね、このお肉がたるみラインを形成。影がでてきたら治療開始
  7. フェイスライン 横から撮った写真など見ると分かりやすい!フェイスラインが行方不明になってませんか?顎が三角から四角に?と感じたら結構たるみは進んでいます。
頬のたるみについて

斜め45度からみた向こう側のラインがまっすぐならたるみなし。ガタついているようならたるみアリ!(骨格でもともと歪んでいることもあるので100%ではないです)

2. セルフケアでは限界?たるみの“本当の原因”を知ろう

世の中には、マッサージとかローラーみたいなのでたるみを解消しよう!というものがあると思います(最近は減ったかな?)。
それが可能かどうかは、たるみの原因を知れば自ずと答えが出ます✨️
はい、おわかりですね!答えはNO!です。むしろ悪化するかも!?

たるみの原因 浅いところ

皮膚にはコラーゲンやエラスチンという肌に弾力とハリの元がありますが、紫外線などにより減少、悲しいかな、ぷにぷにとした弾力や、皮膚の厚みがなくなります。これにより皮膚表面が下にさがり、シワも出ます。

たるみの原因 深いところ

加齢により骨が痩せ、脂肪組織が減少するため、しぼんだ風船のように皮膚が余る減少が起こります。これにより余った皮膚・組織が重力により下に落ち、たるみになります。さらに、たるみによって落ちた組織の重さで、組織を支える靭帯という杭のようなものが緩むと、より一層皮膚は下へ下へと落ち、たるみの無限地獄です😱😱😱

 美容皮膚科でできる「マイルドたるみ治療」ってどんなもの?

マイルドに機械でたるみにアプローチする場合、ポイントは60℃以上の熱が出て、タンパク変性を起こすことができるか、という点です。

ご紹介する3つのタイプの機械は、60℃以上の熱が出るたるみに有効な機械です!

機械の選択について
これらの機械はそれぞれ熱する層が異なるので、たるみ方によって機械を選ぶのが良いです。また、たるみの原因が複合的な場合は機械を組み合わせるのがおすすめです✨️

HIFU(ウルセラなど)

HIFU(高密度焦点式超音波)は超音波によってエネルギーを発生させます。虫眼鏡で太陽光を集めるのと似た原理でエネルギーを1点に集め、皮膚の奥の狙った深さに熱を加えることができます。

HIFU 施術イメージ

加熱の深さ・範囲 主なターゲット・特徴・メリット
皮膚の奥(SMAS層など)まで狙える。焦点的に「点」で加熱。 深い層まで届くため、フェイスラインのたるみ引き上げ効果が高い。顎下など脂肪減少にも有効な機器も

頻度:3~6ヶ月
料金:約4~10万円(顔+首)

モノポーラRF(サーマクールなど)

RF(ラジオ波)が体内の水分や脂肪の分子を振動させ熱エネルギーを発生させます。
原理は電子レンジと似ていますね。2~4mmの深さで面で加熱されるのと、組織を支える靭帯に沿って熱が出るので靭帯を強化できます。

サーマクール 施術イメージ

加熱の深さ・範囲 主なターゲット・特徴・メリット
約2〜4mm。面と靭帯を加熱。 真皮〜皮下浅層、靭帯構造を引き締める。面で均一に加熱でき、フェイスラインや頬の引き締めに適している。

頻度:3~6ヶ月
料金:約20~30万円(顔+首)

 SUPERB(ソフウェーブなど)

HIFUと同じ超音波ですが、深さは1.5mmと比較的浅い層に円柱の柱のように熱を作り出します。HIFUで度々問題となっている『コケすぎ』の副作用を起こさず、たるんだ真皮を引き締める機械です。

加熱の深さ・範囲 主なターゲット・特徴・メリット
約1.5mm(真皮層)。円柱状に加熱。 真皮層を中心にコラーゲン生成を促し、肌のハリや弾力を自然に改善。脂肪層に影響せず「コケ」にくい安全性が高い施術

頻度:6~12ヶ月
料金:15~40万円

エステHIFUについて
その昔、エステHIFUというものが流行りました。最近はあまり聞きませんが、医師や看護師がいない施設で、低いエネルギーの安価なHIFUを行っていました。当然、医療用HIFUで見られるような効果はありません

少し頑張る方向け 注射や糸

ヒアルロン酸や糸ってマイルドなの?っていう問題はひとまず置いておいて💦
美容皮膚科でできる治療ですのでご紹介します!

たるみの程度によっては、機械だけでは希望の効果がでないこともあり…やっぱり物足りないなーというときはぜひおすすめです

ヒアルロン酸

皆さんよくご存知だと思いますが、粘性のある透明のゲルを皮下に注入して膨らみを出す治療です💉

ヒアルロン酸注入の考えかたは2種類あります

  1. 凹んだところに埋めるように注入する
    これは分かりやすい!頬こけやほうれい線などにいいですよね。ですが、入れすぎるとアンパンマンになるので注意が必要!
  2. 靭帯を意識してリフトアップポイントに注入する
    靭帯付近に注入し、靭帯を補強する注入のし方です。このポイントを意識して注入することが『ヒアルロン酸顔』を作らないコツ👍️
料金:5~13万円/本(アラガン社製)
リタッチは年1回程度がおすすめ
ヒアルロン酸が向く人・向かない人
強いたるみがある方や、もともと顔が痩せにくい方の場合、ヒアルだけで治療しようとすると失敗します💦💦
ヒアルは注入直後から改善がわかるので、つい、もう少し、もう少し…となりがちですが、ヒアルだけで100点は目指さない!あとは次の治療に残す、という意識を持つと良い結果となります。

スレッドリフト(糸リフト)

私自身、めちゃくちゃ好きな糸リフト!糸との出会いが自分のアンチエイジングの分岐点でした!好きなときに自分で自分にできたらいいのに!って思うくらい好きだあー♡

たるんだ顔を手で上に持ち上げた経験ありませんか?それを糸でやっちゃえ、っていう治療。一時期、糸はすぐ効果が切れて意味なし!みたいな論争があったのですがそれは間違い。

糸に関してもやはり2つの考え方があります😉

  1. 糸についた『引っ掛け』で皮膚を引き上げる

    皮膚の下に“引っ掛かり”のある糸を通して、持ち上げる施術です。
    これ、上手くやれば面白いくらいグーンと上がります!ただ、やりすぎると引きつれの原因に💦また、糸は時間とともに溶けていくため、引き上げの効果は短いと3か月ほど(種類や本数によって変わる)と言われています。

  2. 糸の周りにできる自前コラーゲンで引き締め
    糸の本質はむしろこっち👆️
    引き上げようが引き上げまいが、皮下に糸を通すことでコラーゲンができます。これによりキュッと引き締まり、また、たるみにくい皮膚が構築されていきます(予防的効果)。しかもジワジワと出る効果で自然で、また効果は持続します!
料金:1~10万円/本(種類による)
リタッチは年1回程度がおすすめ
糸の本数
糸は増やせば面で上げることができるので悪くはないと個人的には思います。ですが、一回で40本入れてその後10年何もしないくらいなら、毎年4本ずつ入れたほうがおすすめです。理由は40本入れてからも毎日重力にさらされてたるみは進むから。丁寧にメンテナンスしたほうがキレイを保てるのです。

リアルな目安、無理なく続ける”たるみ攻略計画”

効果を実感するまでの回数・期間

ヒアルやった直後からすぐに実感できます。

は直後最も引き上がりますが、数カ月すると落ち着いてきます。1ヶ月くらいするとコラーゲン生成が開始され3ヶ月頃には引き締め効果を感じるでしょう。

HIFU・モノポーラRF・SUPERBの機械系は、最初の1、2回はあまり効果を感じず、3回目くらいから、あれ?なんかよくない?って思うことがあります!それまでは少し高頻度にやると良いかもです☺️

自然に引き締めたい方におすすめの治療選び

たるみ治療のステップガイド

《カウンセリング》

まずはたるみの状態をチェック!

  • 軽度のたるみ → 機械治療(HIFU・モノポーラRF・SUPERB)でOK✨
  • 少し進んでいるたるみ → ヒアルロン酸注入や糸リフトを組み合わせるとより効果的!

《1回目の治療》

たるみのタイプに合わせて、
HIFU/モノポーラRF/SUPERB の中から一番効果が出そうなものを選んで治療します。
👉 まずは「土台を引き上げる」ステップ!


《2回目の治療》

機械で引き上がったベースに、ヒアルロン酸や糸リフトで足りない部分をプラス✨
すでにリフトアップされているので、少ない施術で効果が出やすい。


《3回目の治療》(約3か月後)

状態を再評価して、必要な治療を見極めます。このときは1回目と違う機械を使うことも多いです。
さらにたるみが気になる場合は、同じ流れをもう一度繰り返すとより理想的


《1年経過後》

1年前と比べてたるみが改善していれば◎
その後は、

  • 機械治療:年2回
  • 糸 or ヒアル:年1回

を目安にメンテナンスを続けていくのがベストです💫

まとめ|やさしいケアから始める30代のたるみ対策

たるみ治療は早めが肝心!気になったらぜひ美容皮膚科で相談してみてね!

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参考文献

1.)杉野宏子ほか.『美容皮膚医学BEAUTY 第46号 特集:顔の輪郭を制する.』(Vol.6 No.3, 2023)医学出版, 2023.

2.)宮田成章ほか.『美容医療超実践講座』.全日本病院出版会,2017.

3.)石川浩一ほか.『PEPARS No.199号 HIFUと超音波治療マニュアル』.全日本病院出版会,2023.

4.)岩城佳津美.『PEPARS No.221号 ヒアルロン酸はこう使う!』中山書店,2025.

執筆・監修者紹介

執筆者 鷲見侑里子

【執筆】

医師 鷲見 侑里子
藤田医科大学医学部卒業
美容皮膚科医として10年以上の経験。
最新の知見に基づき、美容医療をわかりやすく解説します。

監修者 佐々木良輔

【監修】

院長 佐々木 良輔
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
あつた皮ふ科・美容皮膚科クリニック理事長。
専門的な視点から内容を監修しています。

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